ライフネット生命設立者→その後立命館アジア太平洋大学学長 出口治明さんがまとめた本。
ビジネス書グランプリ2020年で第6位に選ばれてたので読んでみようと思う。


要約・ポイント

仏教と儒教の変貌 

キリスト教やイスラム教同様東洋では仏教と儒教も変貌する。

仏教 5世紀~9世紀

仏教は上座部と大衆部の分裂後それを批判する形で多くの人々を救う乗り物になるのだという考えから大乗仏教が誕生。
ただ、インドでは大衆には伝統あるバラモン教の流れを組むヒンドゥー教が浸透しており限界に。

そんな中、もともと都市部に多かった上流階級をターゲットに大日経という宇宙を統べる大日如来を賛美した経典や秘密の儀式を詳述した金剛頂経を創作し布教。これが密教。チベットまで布教し、チベット仏教は密教に大きく影響。

儒教 12世紀~16世紀初頭

儒教は中国の各王朝の正統的な教学として発展。

朱子学・・・仏教と道教の発想を取り入れることで儒教を体系化。理気二元論を大成し、格物致知を学ぶべきと説く。

理気二元論=万物に内在する粒子のような物質(気)が精神(理)の作用によってあらゆるものを形成している。
格物致知=事物の本性は理でありよく観察し探求すれば世界全体の理が理解できるので実践しようという教え。

陽明学・・・王陽明が確立。朱子の理論ではなく、人間の気持ちこそが理なのではないかという考えをベースにしている。朱子は
知ること、学ぶことが優先され、行動はその後でいいという考えだが、陽明学は学んだら即行動せよと説いた。

朱子学と陽明学は明時代以降中国が社会主義となるまで中国の思想界の中心に。日本では、江戸時代の統治理論の中心に朱子学が置かれていたが陽明学は大きな潮流にはならなかった。

感想

陽明学の学んだら即行動せよっていうのは最近だとホリエモンがよく主張しているイメージ。実用性を重視って考え方は昔からあったんだね。

我々の道徳的な考え方は江戸の統治時代に採用された朱子学を由来としているものが多いってことか・・・知ること、学ぶことが優先されるってのはまさにそうやね。社員研修で何時間も座学受けたけど正直10年たってなんも実践に応用されてない・・・そろそろ『朱子学』的な発想を見直すべきでは?

スプラトゥーンだと・・・

なんか今回の仏教の変貌の話って乱立するスプラの動画実況者達の話と似てる。

ぱっと思いついた感じジャンルはブキ縛り、トーク、指導、大会配信とかあるよね。それぞれどんどん発展してほしい。

下記のページとか色々紹介してくれてて参考になります。

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